西野そらの日々の事ごと

「書く」ことを暮らしのなかの一つに。日々の些事をどう受け止め、考えたのか。忘れないように。

野菜の教え

 いつも行く八百屋さんで梅と目があって、たじろぐ。もうそんな時期……。小ぶりの梅に季節の移ろいを教えられる。

 昨年は5キロ買って梅干しをつくったけれど、ことしは手をだしません。きっぱりと梅と自分に宣言して、梅の横に置かれている枝豆を手に取る。そういえばスーパーマーケットにはあったトウモロコシが八百屋さんではまだでておらず、スーパーマーケットには置いてなかった沖縄スナックパインが手を振っていた。

 季節の変わりめ、旬野菜のではじめは大型店舗と個人商店とで仕入れる野菜が微妙にちがう。そしてそのちがいが、よい。枝豆、サニーレタス、ズッキーニ、小松菜、新ごぼう、スナックパインをもとめ八百屋さんをあとにする。

 

 昨年4月から1年契約ではじまった外での仕事が、思いがけずいまも続いている。そのうえ今年の4月からは出勤日がそうとう増えた。思いもよらない変化であった。きっとこの変化に抗うことはできたのかもしれないけれど、成り行きに任せた。たった1年でこの仕事を手放すのは惜しい気もしたし、ジタバタして過ごした年をジタバタしただけで終わらせたくもなかった。なにより仕事を知ってゆく面白みを経験したかったのだ、わたしは。

 そんなわけで昨年からの変化は、今年さらなる変化を遂げた。

 変化はわたしをかなりくたびれさせた。季節の移ろい?それどころじゃないわ。こんな具合。自転車通勤の行き帰りも新緑には目が向かず、アスファルトに目をおとしていたのにちがいない。

 だから。梅と目があったとき、わたしはたじろいだのだなあ。たじろぎはしたが、八百屋さんをでるときには、なんだか力が沸いていた。

 夕飯のビールと枝豆のおいしかったこと。

 

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スナックパイン。

ひと節ずつちぎって食べるのも楽しい。

西野 そら