西野そらの日々のこと 

「書く」ことを暮らしのなかの一つに。日々の些事をどう受け止め、考えたのか。忘れないように。

ああ、寝坊。

 寝坊した。寝坊どころか大寝坊だ。

 7時を過ぎている。8時には弁当を持たせ高校生を送り出さないといけないのだ。

「ひゃー」となってからが早かった。

「ごめん、寝坊した。起きてぇ」

 高校生の部屋で非常事態宣言を発令し、台所に立つ。

 前の晩布団のなかで算段した、弁当のおかずを思いだす。つくねバーグ、海老とチーズの春巻、ピーマンのナムル、卵焼き、プチトマト。

 冷蔵庫から、鶏挽肉、春巻の皮、味噌、卵、長葱、小海老を取り出す。冷凍の小海老を水に浸け解凍。その間に長葱をみじん切り。ビニール袋に鶏挽肉、長葱、卵黄、味噌、生姜(ここはチューブにたよる)を入れて揉む、揉む、揉む。

ビニールの角を切って、フライパンに絞り出す。

 片栗粉を水で溶く。春巻の皮に水分を拭き取って粗切りした小海老、とろけるチーズをのせて塩胡椒。細めに巻いた春巻2本。焼き揚げにする。

 ここで、起きてきた夫。出社までには時間の余裕がある。

「納豆混ぜてエ、寝坊した」

 すかさず頼む。いやあれは指示だったか。その後夫は自らすすんで、食卓の支度を整える。ありがたや。

 昨夜の残りの豚汁を火にかける。 

 プチトマトとピーマンを洗い、ピーマンは千切りにしてレンジで50秒チンする。塩胡椒、胡麻油、白胡麻で和える。

 卵焼きを作る時間はなくなった。目玉焼きに変更。白身で黄身を覆いしっかり焼いて半分に切る。

 高校生の朝食は、ご飯、豚汁、納豆、弁当用につくったつくねバーグ。残りものの沢庵2切れ。ご飯をかっ込みながら、

「新学期始まって早々に寝坊って、すごいよね」

「ごめんね。びっくりするよね。疲れてるのかね?」

 都合のよい言い訳をしながら、弁当を詰める。

 ご飯を保温容器にもる。おかずはまだ冷めっきっていない。団扇で仰ぐ。パタパタパタ。

 「間に合わなかったら、パンを買っていけばいいんじゃない」

 高校生の言葉にその手があったかと、ハッとするも、まあそれは本当に困ったときの頼みの綱としよう。

 7時59分ギリギリまで団扇で扇ぎ、8時、無事に送り出す。

「行ってきます」

「行ってらっしゃい。気をつけてね」(わたしは時間に気をつけないと)

 

 

 

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週末のランニングのコースにて。

桜の花びらがキラキラと舞い降りて、

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桜色に染まる公園。

西野  そら