西野そらの日々の事ごと

「書く」ことを暮らしのなかの一つに。日々の些事をどう受け止め、考えたのか。忘れないように。

オカヒジキ、そして蕪。

火曜日には食材宅配「大地を守る会」の野菜と半ダースの卵が届く。

 下の子が生まれ、思うに任せぬ買物事情で宅配をはじめたが、この宅配、わたしには思わぬ収穫があり15年来続けている。

 最近ではスーパーマケットや八百屋に並ぶ、オカヒジキモロヘイヤつるむらさきかき菜、ターサイ、豆苗であるが、宅配で初めてうちに届いたときには、いまほどは見かけない野菜であった。

 

 いや、目に止まらなかったのはわたしだけで、店先に鎮座していたのかもしれない。知らないものを認知するのは思いのほか難しいですよね?

 宅配では、そんな店先に並んでいても目にも止まらない野菜(知らない野菜)が届く。届くだけでなしに、調理の仕方やレシピがついてくる。

 

 初めて緑の濃いオカヒジキが届いた日。いつだったか忘れたが、相当以前のことだ。

 松葉牡丹の枝葉を思わせる形状に一抹の不安が過る。傷まないうちに食べなくちゃ。(もてあましたあげく、悪くさせてしまわないようにと戒めたのだ)

 そうは思うも、ひとまず野菜室で待機してもらう。

 数日後、いく分萎びたオカヒジキの悲哀に観念してレシピを読んだ。

 ーーサッと茹でて水気を切る。適当な長さに切ってマヨネーズで和えるーー

 簡単すぎるレシピ。その通りにつくり、出来上がりを一口食べる。「あら、おいしい」さっぱりしてシャクシャクとした歯触りだ。躊躇ってなどいないでさっさとはじめればよかった。

 

 新しいもの(ヒトの場合もある)との関係が始まろうというときには腰が重くなる。関係が始まってしまえば、どうということはなく、それなりの楽しさがあることも知ってはいるのだけれど始めるにあたっての間が欲しいというのか、なんだろう。

 

 以来、オカヒジキは味噌汁の具になったり、炒めたり、ポン酢で食べたり。今では届く野菜だけでなく買う野菜。店先で手に取る野菜の週類が増えたのは宅配のおかげだ。

 それだけでない。店先で知らない野菜が目にとまるのだ。これが先述した思わぬ収穫である。

 とは言え、旬の野菜が届く宅配。

 ここのところは毎週蕪がやってくる。

 漬物、パスタ、味噌汁、スープ、炒め物、煮物。手を替え品を替え蕪と向き合ってきた。しかし、今日も届いた蕪。……、新鮮な蕪。土のついた蕪。

     

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今晩は何をつくろうか。

西野  そら