西野そらの日々の事ごと

「書く」ことを暮らしのなかの一つに。日々の些事をどう受け止め、考えたのか。忘れないように。

今夜はなにを食べようか。

 お酒が好きだ。好きと言ってもたんに酒好きというのとはちがう。食事をよりおいしく食べるためのお酒が、好き。

 ワイン。日本酒。焼酎。そうだ紹興酒も忘れてはならない。

 料理に合わせてお酒を選ぶ。あるいは、お酒をよりおいしく飲むために、なにを食べようかと考える。じつはこれ、夫も同じ。いや夫のほうがよほど真剣に考える。まあ、ともかく、こんな夫婦であるから、献立の幅は広がったかもしれない。

 ところで。

 食の嗜好の違いが明らかになるものとして、果物×おかずがある。酢豚などはその代表か。酢豚の中のパインアップルを認めるか否か。

 わたしは、アンチパインアップルである。

 自ら進んで酢豚を食べることはないし、たとえ前に皿を置かれても行儀が悪いことは承知のうえでパインアップルは避ける(よける)。 

 生ハムメロン、あれもそう。

 果物では一番か二番というほど好きなメロン。ほどよい塩分の生ハムも食べ過ぎてしまえばほどよくなくなると思いつつ、もう一枚、あと一枚となるほどの好物だ。

 そんなふたつの組み合わせを初めて目にしたときは(おそらくテレビの料理番組)、なんともおいしそうに見えて、家にこの二つが揃う日を虎視眈々と待っていたようなところがある。念願かなって生ハムメロンを口にしたのはテレビで見てからどれぐらいの年月がたっていただろうか……。

 そうとうな期待で一口を食べたのだった。ところが舌がすぐさま酢豚系と判断をくだし、以後メロンと生ハムが共に口に入ることはない。

 こんな嗜好のわたしが、ついに果物を果物としてではなしに食べられる料理(料理と呼ぶほどではない)に出合った。

 無花果の生ハム巻きである。これが冷えた白ワインと実に相性がよい。メロンを無花果に変えただけだというのに、メロンの痺れるような甘さがないからか、さっぱりしていてわたしは断然こちらが好きだ。

 それともう一つ。無花果の白胡麻ダレ。白味噌、白練り胡麻、薄口醤油、出汁を混ぜ合わせる。好みに合わせて砂糖、酢を入れ味を整える。あとは皮を剥き、食べやすく切った無花果に添えるだけ。無花果は冷やしておくと尚おいしい。

 ああ、白ワインが飲みたくなってきた。

 

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知人の庭に植わっていたレモンとすだち。

「お土産」といって持たせてくれました。

西野  そら