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西野そらの日々のこと 

「書く」ことを暮らしのなかの一つに。日々の些事をどう受け止め、考えたのか。忘れないように。

段取り

今週のお題「海外旅行」

 

 旅行といえば冷蔵庫が思い浮かぶ。

 冷蔵庫といっても、中身の始末問題。

 2泊程度の短い旅行ならば、野菜室の葉野菜や卵と目が合おうとも、「すまぬ。もう少し寒さに耐えとくれ」とお願いするような気持ちで旅立てる。3日後、少しばかりし萎びていても、全くもって問題なし。

 さっと茹でて鰹節を振りかければお浸しに。ごま油とすりゴマを合わせればナムルに。お揚げとの煮浸し。ベーコンと卵でサッと炒めれば主菜にもなる。少しばかりくたびれていようともサッと調理ができるうえ、家族のお腹を満たすだけでなしに、うちの味にひとごこちがつける。

 

 これが一週間は家を開けるような海外旅行の場合、話は違ってくる。

 日常を一時停止するための算段をつけなければならない。旅立つ日の3日前には「冷蔵庫を空っぽに!」をみずからに言い聞かせる。

 冷蔵庫の扉を開けては、中身たちと相談しいしい献立を決める。相談相手は卵、納豆、戻るころには消費期限切れとなる練り製品、野菜室の野菜たち。

 出発当日の朝食をつくり終えたところで冷蔵庫がほぼ空となれば、日常の一時停止の段取りはうまくいったというわけだ。心置きなく旅立てる。

 

 逆に、日常の再開をするのには、段取りなどいらない。

 成田空港に降り立ったそのときから、「夕飯、なににしようか?」と夕飯の献立を考えないわけにはいかないのだから。

 うちの最寄り駅の改札を出るや、大きなトランクは家族にまかせ、わたしはいつものスーパーマケットで買い物客のひとりとなる。

 買い物を終えて家に着くころには、すっかり部屋の空気は流れているし、洗濯機がまわる音もする。すでに家族は見慣れたいつもの部屋着姿。

 訪れたはずの彼の地の余韻にしたる間もなく、ほとんど空っぽの冷蔵庫に買ってきた品々をいれてゆく。こうして、なんの合図もなしに日常は再開している。

  

 

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体調不良で休んでいたランニングを再開しました。

このランニング用腕時計をつけて走ると、

走った距離やコース、スピード、消費カロリー、

などのデータがわかります。

西野 そら