西野そらの日々の事ごと

「書く」ことを暮らしのなかの一つに。日々の些事をどう受け止め、考えたのか。忘れないように。

花吹雪

今週のお題特別編「春を感じるとき」 〈春のブログキャンペーン 第1週〉

 新年度の始まりの朝。

「ああ、先生だれだろう」

 玄関にいる次女の声が台所まで聞こえる。

 慌てて玄関へ。右肩には期待、左肩には不安を背負い、心もち後ろ姿がかたい。

 肩越しに切り火を切って送り出す。

 カチカチ。

 この一年、なにがあろうと、たいていのことは「大丈夫」のおまじない。さしあたり、先生が誰になろうとも「大丈夫」。 

 

 この日。桜が立ち並ぶ路地では、朝陽に煌めく花びらが、扇子で煽いだ紙吹雪のごとく舞っていた。新しい始まりを応援しているような花吹雪。花が散りゆく枝には、若葉が見える。煌めく花吹雪は眩しく、若葉の芽吹く桜の枝は力強い、なんとも清々しい情景だった。

 そうか。花が散り始めて、若葉が芽吹くこの時期に、新年度が始まるンだわ。

 そういえば。

 と、年度末のころの満開の桜を思いだす。一年を無事に終える心弛びと、寒さの緩みが重なり、あの霞みがかった桜の佇まいに、気持ちが柔らぐのかもしれない。

 

 ともかく、季節は移ろう。

 桜はほどなく、葉桜となる。

 新年度のないわたしも、少しは変化するといいのだけれど。

 

 

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寒の戻りの今日のような日のために、

オイルヒーターはしばらく待機させます。

sora