捨てるわたし

昨年の夏の終わり、糠床を捨てた。いま思えば捨てるほど傷んでなどなく、少し手入れをすれば十分糠を回復させられたにちがいない。が、あのときは、見て見ぬ振りを続けた後ろめたさに耐えかねて糠の様子もよく見ずに、捨てたのだった。 きゅうり、セロリ、ナス、白ウリ、ミョウガ。